こんにちは、taka4roです。僕は40代で4回の転職を経験し、社内SE面接だけで35回以上受けてきました。その中で痛感したのは、社内SE面接には一般的なエンジニア面接とは全く違う「独特の落とし穴」があることです。
実際に、僕は最初の40代転職で7社連続で落ちました。技術力を中心にアピールしていたからです。しかし、社内SE面接の本質を理解してからは、書類通過率53%、最終面接通過率75%を実現できるようになりました。
今回は、僕が実際に40代社内SE面接で体験した「想定外の質問」と、そこから学んだ回答戦略を赤裸々にお伝えします。一般的な面接対策本には載っていない、社内SE転職の現実をお話しします。
40代社内SE面接の現実:僕が体験した「想定外の質問」
42歳での痛い失敗体験:技術力重視で7社連続落選
まず率直に、僕の失敗談からお話しします。
42歳での最初の40代転職では、完全に方向性を間違えていました。
当時の僕は「40代だからこそ技術力で差別化しないと」と考え、AWS認定資格やプログラミングスキルばかりアピールしていました。
しかし、社内SE面接では全く響かなかったのです。
42歳転職での痛い現実
- 応募社数:15社
- 書類通過:8社
- 一次面接通過:1社
- 最終面接:0社
この結果に愕然とし、自分の社内SE経験の価値を根本的に見直すことになりました。
面接官が本当に知りたがっていること
そこで気づいたのは、社内SE面接官が重視するのは「技術力」ではなく「現場を動かす力」だということです。
45歳での転職活動では、この視点で臨み劇的に結果が変わりました。
社内SE面接で実際に聞かれた「予想外の質問」TOP7
質問1:現場から反発された時の対処法(製造業・45歳時)
僕の実際の回答(成功例):
「はい、まさにそういう経験があります。基幹システム刷新の際、製造現場から『操作が複雑になった』『作業効率が落ちた』という強い反発がありました。
僕が取った対応は以下です:
1. まず現場に謝罪し、使いにくい点を具体的にヒアリング
2. 1週間で緊急的なUI改善を実施
3. 現場のベテラン作業者をキーパーソンに指名し、改善チームに参加してもらう
4. 週次で改善状況を全員に報告
結果、3ヶ月後には『新システムの方が良い』という声に変わり、作業効率も15%向上しました。重要なのは、技術的な正しさより、現場の立場に立って考えることだと気づきました。」
質問2:予算削減要求への対応(小売業・46歳時)
僕の実際の回答:
「実際に前職で似た状況がありました。コロナ禍で売上が落ちIT予算25%カットの指示がありました。
私のアプローチは
1. 全システムのコスト・重要度マトリックスを作成
2. 『止めても業務に支障がない』システムの洗い出し
3. クラウド移行によるランニングコスト削減
4. ベンダー契約の見直し交渉
特に効果的だったのは、使用頻度の低い3つのシステムを統合して年間800万円のライセンス費を削減したことです。
ただし、現場への影響は最小限に抑えました。
予算削減は『切る』だけでなく『効率化で削減』の視点が重要だと考えています。」
質問3:他部署との利害対立解決(金融業・47歳時)
僕の実際の体験談:
「前職で営業管理システム更新時に、まさにその状況になりました。
営業部は『入力項目を減らして簡単に』、経理部は『詳細データを必須入力に』という真逆の要求でした。
私が行った調整
1. 両部署の業務フローを詳細にヒアリング
2. 『なぜその要求なのか』の背景を深掘り
3. 段階的入力で両方の要求を満たすシステム設計を提案
4. プロトタイプを作成し、両部署で実際に試してもらう
結果、営業は『最初は簡単入力、後から詳細追加』、経理は『必要なデータは確実に収集』という形で双方が納得しました。
技術的解決より、まず『なぜ』を理解することが大切だと学びました。」
質問4:ベンダーとのトラブル対応(物流業・48歳時)
僕の最も印象深い体験:
「これは本当にきつい経験でした。在庫管理システムの本稼働予定日の2週間前に、開発ベンダーから『重大なバグが見つかり、1ヶ月遅れる』との連絡がありました。
その時の対応
1. 即座に経営陣とユーザー部門に状況報告
2. ベンダーと毎日進捗会議を設定
3. 代替案として既存システムの延命措置を準備
4. 影響範囲とリスクを具体的に数値化して報告
最終的に3週間遅れで稼働しましたが、事前の根回しとリスク対策により大きな混乱は避けられました。
この経験で『想定外への対応力』の重要性を痛感しました。
技術者としてではなく、経営陣と現場の間に立つ調整役としての価値を実感した瞬間でした。」質問5:セキュリティインシデント対応(製造業・48歳時)
僕の実体験(最も緊張した出来事):
「前職で実際にランサムウェア感染がありました。金曜日の夕方、経理部のPCが感染し、ファイルサーバーにも影響が出始めました。
僕が実行した対応(時系列順):
17:30 感染PC即座にネットワーク遮断
17:45 役員と部門長に緊急報告
18:00 全社員に注意喚起メール送信
18:30 セキュリティベンダーに緊急対応依頼
土日 感染範囲調査と復旧作業
幸い、前日のバックアップから98%のデータを復旧できました。
この経験で学んだのは『技術的対応』だけでなく『コミュニケーション』の重要性です。
特に、経営陣への報告では技術的詳細より『事業への影響』を中心に説明することが重要でした。」
質問6:年上の部下マネジメント(サービス業・47歳時)
僕の実際の経験談:
「前職で、まさにその状況でした。僕が45歳で入社した時、50歳でIT歴20年のメンバーがいました。最初は『外から来た若造』という雰囲気でした。
僕が心がけたこと
1. まず1ヶ月はひたすら話を聞く
2. その方の経験と知識を積極的に評価・活用
3. 新しい提案をする時は、必ず事前に相談
4. 成果が出た時は、その方の貢献を強調
半年後には『taka4roさんのやり方は理にかなっている』と言ってもらえるようになりました。
年齢に関係なく、まずは相手を理解し、尊重することから始めるのが重要だと学びました。
マネジメントは『管理』ではなく『協働』だと思います。」
質問7:ROI説明の苦労(小売業・46歳時)
僕の失敗と成功の体験:
「これは本当に苦労しました。最初の提案では『業務効率向上』『セキュリティ強化』といった抽象的な説明で、全く理解してもらえませんでした。
そこで方法を変えました
定量効果
– 人件費削減:月40時間×時給3,000円×12ヶ月=144万円/年
– ペーパーレス:印刷費年間80万円削減
– 残業時間削減:月20時間×30名=600時間削減
定性効果の数値化
– 顧客満足度:レスポンス時間50%短縮→クレーム30%減少
– セキュリティ:情報漏洩リスク→潜在損失5,000万円の回避
経営陣には『リスク回避』の視点が特に響きました。
『やらないリスク』を具体的に示すことで投資の必要性を理解してもらえました。」
40代社内SE面接で絶対にやってはいけないNG回答
僕が実際にやらかした失敗例
恥ずかしながら、僕も数多くの失敗をしてきました。
その中でも特に印象深い「やらかし」をお伝えします。
❌ 僕の実際のNG回答例
質問:「最新技術についてどう思いますか?」
僕の回答:「最新技術は重要ですが、社内SEは運用が中心なので安定した技術を選ぶべきだと思います…」
結果:即座に「消極的すぎる」と判断された
✅ 改善後の回答例
同じ質問への改善回答
「最新技術は積極的に検証しています。
ただし、導入判断は『事業への貢献度』で決めます。
例えば、AI-OCRは検証の結果、経理業務を月30時間削減できると判断し導入を推進しました。」
年齢に関する質問での最大の失敗
43歳時の痛い失敗
質問:「若い人と比べてどうですか?」
僕のNG回答:「年齢的に新しい技術の習得は大変ですが経験でカバーします…」
面接官の反応:明らかに失望した表情
学んだこと:年齢を「ハンデ」として表現するのは絶対NG。強みとして表現すべき。
社内SE面接官の本音:僕が後で聞いた裏話
採用担当者から聞いた「40代社内SEに期待すること」
実際に、転職に成功した後、面接官だった方から本音を聞く機会がありました。
その内容は目から鱗でした。
面接官の本音(実際に聞いた話)
技術力について
「40代に最新の技術知識は期待していない。
それより『なぜその技術が必要か』を判断できる力を見ている」
年齢について
「40代の安定感と責任感は若手にはない魅力。
ただし『年齢のせいで…』という発言が出た瞬間、採用は難しくなる」
転職理由について:
「『スキルアップ』『挑戦』といった若手的な理由より、『これまでの経験を活かして貢献したい』という方が説得力がある」
面接成功の決定打:僕が最も効果的だった回答戦略
「STAR法」の社内SE版活用
一般的なSTAR法(Situation, Task, Action, Result)を社内SE向けにアレンジした方法が最も効果的でした。
社内SE版STAR法
S (Situation):社内の具体的な状況・課題
T (Task):社内SEとしての役割・責任
A (Action):現場・経営陣・ベンダーとの調整行動
R (Result):事業への具体的な貢献・数値成果
最も印象に残った成功回答
45歳時の面接で、最も面接官の反応が良かった回答をご紹介します。
僕の回答(この回答で内定獲得)
「僕の強みは『技術と現場をつなぐ翻訳力』です。
具体例:前職で基幹システム更新時、開発チームは『最新のマイクロサービス アーキテクチャで…』、現場は『とにかく速く動けば何でもいい』という状況でした。
僕は両者の間に立ち、開発チームには『現場の速度要求は具体的には3秒以内のレスポンス』、現場には『新システムで検索時間が5秒から2秒に短縮される』と具体的に翻訳しました。
結果、双方が納得し、システム稼働率99.9%、業務効率20%向上を実現できました。
40代だからこそ、技術にも現場にも『なぜ』を理解する力があると考えています。」
面接当日の振る舞い:40代らしい安定感の演出法
実際に効果があった具体的なテクニック
また、面接での振る舞いも重要です。僕が実際に効果を感じた方法をお伝えします。
40代らしい安定感を演出する方法
- 話すスピード– 意識的に20%遅く話す(焦りを感じさせない)
- 質問への反応– 「良い質問ですね」と一呼吸おいてから回答
- 数値の使い方– 必ず「約」「概ね」をつけて謙虚さを演出
- 失敗談の話し方– 「学びになった」で必ず締める
面接後の振り返り:僕が気づいた成功パターン
内定をもらえた面接の共通点
振り返ってみると、内定をもらえた面接には明確な共通点がありました。
まとめ:40代社内SE面接成功の本質
僕が転職8回で学んだ最重要ポイント
最後に、40代社内SE転職面接成功の本質をお伝えします。
成功の3つの本質
- 技術者ではなく調整役としてアピール:コードより現場との調整力
- 年齢を武器にする:ハンデではなく安定感・信頼性として表現
- 具体的な失敗談を語る:完璧さより学習能力をアピール
これから面接を受ける方へ
40代社内SEの転職面接は、確実に準備すれば成功できます。
僕の失敗談を反面教師にして、ぜひあなたの理想の転職を実現してください。
重要なのは、自分の経験を「技術者の経験」ではなく「現場とITをつなぐ専門家の経験」として整理し直すことです。
僕の体験談が、あなたの面接成功の参考になれば嬉しいです。
📚 40代社内SE転職を成功させる完全ロードマップ
面接だけでなく、転職活動全体を成功させるための実践ガイド
- 40代社内SE転職の戦略設計方法 – 年収150万円アップを実現した転職戦略の全て
- 社内SE経験を活かした書類作成術 – 書類通過率53%を達成した職務経歴書テンプレート
- taka4roの転職体験談とプロフィール – 転職8回で学んだ「やってはいけないこと」
🚀 面接準備の次は実践サポート
社内SE面接の実践練習をプロと一緒に進めませんか?
💡 面接成功の最短ルート
僕の40代転職成功で最も効果的だったのは、社内SEの価値を理解している転職エージェントでの模擬面接でした。第三者の視点で回答をブラッシュアップすることで、自分では気づかない改善点が見つかります。
✅ 社内SEに理解のあるレバテックキャリア
- 模擬面接実施:企業別の想定質問で実践練習
- 回答ブラッシュアップ:プロの視点で改善点を指摘
- 40代転職実績:年齢特有の課題への具体的対策
- 社内SE専門性:業務内容を理解した的確なアドバイス
まずは無料相談で、あなたの面接対応力を客観的に評価してもらいませんか?