🚀 転職8回の現役社内SEが教える職務経歴書作成術
40代で転職8回を経験し、書類通過率53%を実現したtaka4roです。社内SEの転職で最も苦労するのが「技術力不足の不安」と「業務経験の価値化」ですが、適切な職務経歴書の書き方で解決できます。
この記事で分かること社内SE特有の経験を武器に変える具体的な方法、技術力不足不安を解消する表現テクニック、面接官に響く実績の書き方
📝 筆者紹介:taka4ro
55歳の現役社内SE。転職8回、システム開発歴25年の実績を持つ。40代で年収150万円アップを実現し、最後の転職は40代後半で成功。現在は300名規模企業の社内SE主任として勤務。詳しいプロフィールはこちら
40代社内SEが抱える職務経歴書の悩み
僕が転職活動をしてきた中で、40代社内SEの多くが同じ悩みを抱えていることがわかりました。
特に深刻なのが以下の3つです。
技術力不足への不安
「開発から離れて何年も経つ」「最新技術についていけていない」という不安は、社内SE特有のものです。
しかし、これは表現方法を変えるだけで強みに転換できます。
業務経験の価値化困難
「ユーザー対応ばかりで技術的な成果がない」「システム運用の価値をどう表現すればいいかわからない」という声をよく聞きます。
実際は非常に価値の高い経験なのです。
汎用性への疑問
「うちの会社特有の業務ばかりで他社で通用するか不安」という悩みも多いですが、抽象化して表現すれば十分にアピールポイントになります。
社内SE経験を武器に変える5つの視点
1. ビジネス理解の深さをアピール
社内SEの最大の強みは、ビジネス全体を俯瞰できることです。
単なるシステム運用ではなく、事業貢献の視点で経験を表現しましょう。
❌ NG例
基幹システムの運用・保守を担当。障害対応やユーザーサポートを実施。
✅ OK例
基幹システムの安定稼働により年間売上300億円の事業継続を支援。システム稼働率99.9%を維持し、ビジネス機会損失を防止。
2. ステークホルダーマネジメント力の価値化
経営陣から現場まで、幅広い関係者との調整経験は高く評価されます。
この能力を具体的な成果とセットで表現することが重要です。
表現のコツ
Before: 各部署との調整業務を担当
After: 5部署20名のステークホルダーとの合意形成により、新システム導入を予定より2ヶ月前倒しで完了
3. プロジェクト推進力の数値化
社内SEは小規模でも多数のプロジェクトに関わります。
規模の大小ではなく、推進力と成果を数値で示すことで価値を伝えられます。
4. コスト意識と投資対効果の算出能力
経営視点でのIT投資判断経験は、他の職種では得られない貴重なスキルです。
具体的な金額と効果で表現しましょう。
5. 継続的な学習姿勢の証明
技術力不足の不安を解消するには、学習し続けている姿勢を示すことが効果的です。
資格取得や勉強会参加などを積極的にアピールしましょう。
技術力不足不安を解消する表現テクニック
40代社内SEの多くが感じる技術力不足不安ですが、表現を工夫することで「技術選定力」「アーキテクチャ設計力」として価値化できます。
開発経験から設計・マネジメント経験へのシフト
「手を動かす開発から、全体最適化を考える設計へシフト」という表現で、経験の進化をポジティブに伝えられます。
実装経験の価値化例
実装は外部委託でも技術選定・アーキテクチャ設計は担当
「クラウド移行プロジェクトにおいて、AWS vs Azure vs GCPの技術選定を主導。コスト・性能・セキュリティの観点から最適解を導き、年間運用コスト30%削減を実現」
運用・保守経験の価値化
システムの安定稼働は事業継続に直結する重要な価値です。
数値とビジネスインパクトで表現することで、その重要性を伝えられます。
ベンダーマネジメントスキルの強調
外部ベンダーとの関係構築・管理経験は、プロジェクトマネジメント能力として高く評価されます。
社内SE特有の実績を効果的に書く方法
システム稼働率・可用性の実績
「システム稼働率99.9%維持」「年間ダウンタイム8時間以内」など、具体的な数値で安定運用の価値を示しましょう。
コスト削減・効率化の成果
「ライセンス費用年間500万円削減」「業務効率化により月40時間の工数削減」など、金額と時間で成果を表現します。
ユーザー満足度の向上
「ヘルプデスク対応時間を平均2日から4時間に短縮」「システム満足度調査で5点満点中4.5点を獲得」など、ユーザー視点での成果も重要です。
社内SE職務経歴書チェックリスト
- システム稼働率や可用性の数値を記載している
- コスト削減額や効率化成果を具体的に示している
- ステークホルダー数や調整規模を数値化している
- 技術選定の根拠と成果を説明している
- プロジェクト推進における役割と成果を明記している
- 継続的な学習姿勢(資格・勉強会等)を示している
- ビジネスインパクトの視点で経験を表現している
- □ 課題発見・解決プロセスを具体的に記載している
NGパターンとOKパターンの具体例
システム導入プロジェクトの場合
❌ NG例
新しい会計システムの導入プロジェクトに参加。要件定義からテストまで一通り担当。予定通りシステムを稼働させた。
✅ OK例
会計システム刷新プロジェクト(予算2000万円)のPMとして、経理部門10名・IT部門5名・ベンダー3社を統括。旧システムからのデータ移行を無停止で実現し、月次決算時間を5日から3日に短縮。ROI 150%を達成。
日常運用業務の場合
❌ NG例
基幹システムの運用管理とユーザーサポートを担当。障害時の対応やバックアップ作業を実施。
✅ OK例
基幹システム群(販売・在庫・会計)の運用責任者として、300名のユーザーをサポート。予防保全により障害件数を前年比40%削減し、業務継続性を向上。緊急時対応手順の標準化により復旧時間を平均2時間から30分に短縮。
転職先別の職務経歴書カスタマイズ方法
社内SE → 社内SE転職の場合
同じ社内SEポジションへの転職では、業界や企業規模に応じた経験の汎用性をアピールすることが重要です。
汎用性アピールのコツ
「製造業特有の在庫管理システム運用」→「複雑な業務フローを持つ基幹システムの安定運用」
業界固有の表現を抽象化することで、他業界でも通用する能力として伝える
社内SE → SIer転職の場合
SIer転職では、顧客視点での課題解決経験と、ビジネス理解の深さを強調します。
社内SEとして培ったユーザー目線は大きな武器になります。
社内SE → コンサル・上流ポジション転職の場合
経営視点でのIT戦略立案経験や、ROI・コスト意識を前面に出すことで、コンサルタントとしての適性をアピールできます。
職務経歴書作成の実践ステップ
Step1: 経験の棚卸し
過去の業務を以下の観点で整理:
・担当システム・規模・ユーザー数
・プロジェクト予算・期間・関係者数
・達成した成果(数値化可能なもの)
・課題と解決策・学んだこと
Step2: 価値化表現への変換
Step1で整理した経験を、ビジネスインパクトの視点で再表現:
・運用業務 → 事業継続支援・リスク管理
・調整業務 → ステークホルダーマネジメント
・サポート業務 → ユーザー満足度向上・生産性向上
Step3: 転職先に合わせたカスタマイズ
求人票の求める人物像に合わせて、アピールする経験の順序と表現を調整:
・プロジェクトマネジメント重視 → PM経験を冒頭に
・技術力重視 → 技術選定・アーキテクチャ設計経験を強調
・コスト管理重視 → ROI・コスト削減成果を前面に
40代社内SE転職成功のための最終チェック
職務経歴書が完成したら、以下の観点で最終チェックを行いましょう。
よくある失敗パターン
技術用語の羅列: 知っている技術を並べるだけでは評価されません。どう活用して成果を出したかが重要です。
謙遜しすぎ: 「微力ながら」「お手伝いさせていただき」などの表現は避けて主体的な貢献を明確に示しましょう。
数値の不足: 「大幅に改善」「多くのユーザーから」などの曖昧な表現ではなく、具体的な数値で成果を示すことが必要です。
面接官の視点を意識した構成
職務経歴書は面接の台本でもあります。
面接で深掘りされそうな部分を想定し、説明できる内容を中心に構成しましょう。
継続的な更新の重要性
転職活動中も新しい経験や学習成果があれば、随時職務経歴書に反映させることで、常に最新の価値をアピールできます。
まとめ:社内SE経験は立派な武器になる
40代社内SEの皆さん、技術力不足を心配する必要はありません。
僕自身、転職8回を通じて確信していることは、社内SEの経験は転職市場で高く評価される貴重な武器だということです。
重要なのは、その価値を適切に言語化し、ビジネスインパクトの視点で表現することです。
この記事で紹介した方法を実践すれば、必ず書類通過率は向上し、理想的な転職先への道筋が見えてくるはずです。
社内SEとしての経験に自信を持ち、次のキャリアステップに向けて積極的に挑戦していきましょう。
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💡 社内SE転職の最短ルート
40代での転職8回で最も効果的だったのは、社内SEの価値を理解している転職エージェントの活用でした。技術力不足の不安も、業務経験の価値化も、プロと一緒に整理することで解決できます。
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- 社内SE案件豊富:大手からベンチャーまで幅広い選択肢
- 業務経験の価値化:技術以外のスキルも適切に評価
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