社内SEから社内SEへの転職完全ガイド：40代で年収150万円アップを実現した実践戦略

40代社内SE転職の現実：なぜ「社内SE→社内SE」が最適なのか

社内SE転職市場の特殊性

実際に、40代での転職を8回経験して分かったのは、社内SE転職市場には独特の特徴があることです。

例えば、僕が45歳で転職活動をした時、SIerへの転職は書類通過率20%程度でした。
しかし、社内SEポジションでは53%の書類通過率を実現できたのです。

40代社内SEが直面する転職課題

転職を検討する40代社内SEから、よくこんな相談を受けます：

これらの不安、僕も40代転職の度に感じていました。
しかし、実際に転職活動をしてみるとこれらは「思い込み」だったことが分かりました。

社内SE経験を武器に変える：価値化の具体的方法

社内SEならではの強みを理解する

40代社内SEの最大の武器は「現場とITの橋渡し能力」です。
これは開発エンジニアにはない、貴重なスキルセットなのです。

社内SE特有の価値

1. ビジネス理解の深さ

• 現場業務の深い理解
• 経営視点でのIT戦略立案
• ROI・コスト意識

2. ステークホルダーマネジメント

• 経営陣から現場まで幅広い調整力
• 利害関係者との折衝スキル
• プロジェクト推進力

3. システム運用・保守の安定性

• 継続的なシステム安定運用
• 障害対応・予防保全
• ベンダーマネジメント

技術力不足不安の解消法

「技術力が古い」という不安は、表現方法を変えることで解決できます。

僕は転職面接で「AWS移行プロジェクトでは、技術選定から運用設計まで全体責任者を担当し、月間コスト30%削減を実現しました」とアピールしていました。

社内SE転職の実践戦略：書類・面接対策

職務経歴書の書き方

40代社内SEの職務経歴書は「業務成果の数値化」がポイントです。

僕の実際の記載例

面接対策：よくある質問と模範回答

Q: 最新技術についていけているか不安です

A: 「現在の業務では、AWSの新サービスを積極的に検証し、コスト最適化を図っています。
直近では、Lambda導入で処理コストを40%削減しました。技術の習得方法も、実装ではなく『どう活用するか』の視点で学んでいます」

Q: 開発経験が古くないですか？

A: 「確かに手を動かす開発は減りましたが、システム全体のアーキテクチャ設計や技術選定では常に最新動向をキャッチアップしています。
むしろ、ビジネス要件と技術要件の両方を理解して最適解を導く力が身についたと考えています」

社内SE転職先の選び方：企業規模別の特徴

大手企業（1000名以上）

メリット

• 安定した給与・待遇
• 充実した研修制度
• 大規模システムの経験

デメリット

• 分業化が進んでいる
• 意思決定が遅い
• 新技術導入に時間がかかる

適している人：安定を重視する、専門性を深めたい、チーム管理経験を活かしたい

中堅企業（300-1000名）

メリット

• 幅広い業務経験
• 意思決定の速さ
• 経営陣との距離が近い

デメリット

• リソースが限られる
• 一人当たりの負荷が高い
• システム投資予算が少ない

適している人：幅広いスキルを活かしたい、経営視点でIT戦略を考えたい、自分の裁量で仕事を進めたい

ちなみに、僕は現在300名規模の企業で社内SE主任をしていますが、この規模が最もやりがいを感じられています。

ベンチャー企業（100名未満）

メリット

• 最新技術の導入機会
• 成長実感
• 株式報酬の可能性

デメリット

• 給与が不安定
• 業務範囲が曖昧
• システムが未整備

適している人：新しい挑戦をしたい、成長企業で働きたい、技術力を向上させたい

年収交渉のコツ：40代社内SEの市場価値

社内SE年収レンジの理解

具体的には、僕の転職実績は42歳時に580万円→45歳時に720万円→48歳時に730万円と段階的にアップしました。

効果的な年収交渉術

実際の交渉例

「現在の年収は650万円ですが、御社での貢献を考慮し、780万円を希望します。
根拠として、前職でのコスト削減実績年間500万円と、プロジェクト成功率95%の実績があります」

転職エージェント活用法：社内SE特化の使い方

社内SEに理解のあるエージェント選び

社内SE転職で重要なのは、業界を理解しているエージェントの選択です。

ちなみに、僕が40代転職で最も活用したのはレバテックキャリアでした。
社内SE案件が豊富で、担当者も業務内容をよく理解していました。

エージェントとの効果的な付き合い方

初回面談で伝えるべきこと

1. 転職理由の明確化
2. 希望条件の優先順位
3. 現職での具体的な成果
4. 社内SE業務の詳細説明

「単なる転職ではなく、キャリアアップ」という姿勢を示すことが重要です。

転職活動のスケジュール管理

40代社内SE転職の標準的な期間

40代転職は若い世代より時間がかかります。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

在職中転職活動のコツ

有給休暇を取得する際、理由は「私用のため」で十分です。
もし、より具体的な理由を求められた場合に備え、「病院の定期通院」や「役所での手続き」といった、当たり障りのないプライベートな用事を答えられるように準備しておくとスムーズです。

成功事例：僕の40代社内SE転職体験談

45歳での転職：年収120万円アップ

転職する前の状況

• 年収：600万円
• 企業規模：800名
• 課題：技術的成長の停滞

転職活動の状況

• 活動期間：3ヶ月
• 応募社数：15社
• 書類通過：8社
• 最終面接：4社
• 内定：2社

結果として、年収720万円、リモートワーク可能な環境を手に入れました。

48歳での転職：理想的な働き方の実現

もちろん、年収アップも大切ですが、直近の転職では「働き方の質」を最優先にして会社を選びました。

選択基準

• リモートワーク制度
• 裁量労働制
• 技術的挑戦の機会

と言う訳で現在の職場は、月の半分はリモートワークでAWS移行やDX推進など新しい挑戦もできています。

まとめ：40代社内SEの転職は十分可能

社内SE転職成功の3つのポイント

1. 社内SE経験の価値化

• 技術力以外のスキルを武器にする
• ビジネス理解の深さをアピール
• 調整力・マネジメント力を強調

2. 適切な転職戦略

• 社内SE→社内SEを基本路線に
• 企業規模に応じた対策
• 年収交渉の準備

3. 計画的な活動

• 十分な準備期間の確保
• 複数エージェントの活用
• 在職中の効率的な活動

次のステップ

40代社内SEの転職は、決して難しいことではありません！
重要なのは、自分の価値を正しく理解して適切な戦略で活動することです。

まずは、現在の自分のスキル・経験の棚卸しから始めてみませんか？

そして、理想のキャリアビジョンを描いてから具体的な行動に移してはいかがでしょうか？

僕の経験が、あなたの転職成功の参考になれば嬉しいです。